みやうちふみこの詩のページ

あふれる言葉 感動 感嘆 処々 

夜の声

    夜の声

                                    みやうちふみこ

夕べ

ベッドライトの明かりの下に

ちょろちょろ ちょろっと 

艶やかなくり色の物体が現れて

無言のまま

どこかへ行ってしまったの

 

見間違いでしょ

夢でしょ

今までだって 

追いかけて

叩きつぶしたことなんかなかったわ

きっと夢ね。

 

怖い夢見て 母さんのこと 

呼んででいる。

 

 

*2020年12月ナナロク社三角みづ紀詩の教室  

*お題、夜の声。17行で。

最後に=「呼んでいる」を使う。

 2021年1月24日 推敲